タイムライン
TIME LINE
歴代の偉大なチャンピオン達のほとんどは、その歴史の中でPINARELLOで活躍した時期があります。
彼らの栄光の歴史はPINARELLOの栄光の歴史でもあります。
- Tao GEOGHEGAN HART
- Filippo GANNA
- Egan BERNAL
- Geraint THOMAS
- Christopher FROOME
- Bradley WIGGINS
- Alejandro VALVERDE
- Denis MENCHOV
- Silvio MARTINELLO
- Ivan GUTIERREZ
- Franco BALLERINI
- Andreas KLODEN
- Alexander VINOKUROV
- Rolf ALDAG
- Ivan BASSO
- Fabian CANCELLARA
- Erik ZABEL
- Juan Antonio FLECHA
- Alessandro PETACCHI
- Jan ULLRICH
- Francesco CASAGRANDE
- Danilo DI LUCA
- Filippo POZZATO
- Aitor GONZALES
- Bijarne RIJS
- Fausto BERTOGLIN
- Fabio BALDATO
- Mario CIPOLLINI
- Wladimir BELLI
- Michele BARTOLI
- Matteo TOSATTO
- Oscar PEREIRO SIO
- Dmitri KONYCHEV
- Pedro DELGADO
- Serhiy HONCHAR
- Franco CHIOCCIOLI
- Leonardo PIEPOLI
- Abram OLANO
- Steffen WESEMANN
- Edita PUCINSKAITE
- Marzio BRUSEGHIN
- Diana ZILIUTE
- Alex Zulle
- The Great Miguel INDURAIN
- Nicole COOKE
近年では2009年、アレハンドロ・バルベルデがブエルタ・ア・エスパーニャを制し、彼にとって初のグランツール総合優勝を獲得。
その後、2012年にブラドレー・ウィギンズ、2013年と2015、16、17年にはクリストファー・フルームが、2018年はゲラント・トーマスが、2019年にはエガン・ベルナルがツール・ド・フランスを制し、PINARELLOが2010年代のツールを席巻。そして2020年は新型コロナ禍の中、フィリッポ・ガンナがロードレース世界選手権タイムトライアルを制覇、テイオ・ゲイガンハートがジロ・デ・イタリア総合優勝を遂げました。
1922〜2008
2009
世界初の左右非対称ロードバイクであるドグマ60.1を発表。
プリンスカーボンが2年連続でバイシクルマガジン誌レースバイクオブザイヤー獲得。
2009年、世界初の左右非対称ロードバイク、DOGMA 60.1誕生。
2010
パヴェなどの悪路走行を考慮した左右非対称ロードバイク、KOBH60.1が春のクラシックレースから投入される。
TTフレームではジロ・デ・イタリアから新作GRAALを投入し、その初陣をブラドレー・ウィギンズが飾る。
パヴェ区間などの悪路走行に対応したKOBH60.1をロンド・ファン・フラーンデレン2010より投入
ブラドレー・ウィギンズがジロ・デ・イタリア2010第1ステージでTTバイクGRAALのデビューウィンを飾る
2011
DOGMA 60.1と比較してペダル運動への反応がさらに6%均等化されたフラッグシップ、DOGMA 2がレースシーンに登場。エドヴァルド・ボアッソン、ルイ・コスタらがツール・ド・フランス等で数々の勝利を収める。
また、夏に登場した2012モデルは全てのロードバイクレンジを左右非対称化。エントリーモデルにもその性能が受け継がれた。
(当時13秒差2位。2019年、総合1位のファンホセ・コーボのドーピング陽性が確定しタイトル剥奪、フルームが繰り上がり)
DOGMA 60.1の進化形、DOGMA 2が2011年のレースシーンに登場
ツール・ド・フランス2011第6ステージ、両手を突き上げてゴールするエドヴァルド・ボアッソン
ツール・ド・フランス2011第8ステージ、ルイ・コスタが後続の追撃を凌ぎ、逃げ切り勝利
2012
ピナレロ創業60周年。創業者であるジョバンニ“NANI”ピナレロは90回目の誕生日を迎える。
ロードバイクの最高峰モデル DOGMA 65.1 Think 2を発表。このバイクを駆ったブラドレー・ウィギンズが、ツール・ド・フランスで総合優勝、世界王者マーク・カヴェンディッシュがジロ3勝、ツールでも3勝するなど活躍を見せた。MTBでは非対称のカーボンフレーム DOGMA XC 9.9が満を持して登場した。
ツール・ド・フランス2012第20ステージ、4年連続でシャンゼリゼゴールを制したマーク・カヴェンディッシュ
マイヨジョーヌカラーのDOGMA 65.1 Think 2を駆り、シャンゼリゼに凱旋するブラドレー・ウィギンズ
ブエルタ・ア・エスパーニャ2012第8ステージでスペイン人3強対決を制したアレハンドロ・バルベルデ
2013
ツール・ド・フランスでDOGMA 65.1 Think 2を駆るスカイプロサイクリングのクリストファー・フルームが、昨年のブラドレー・ウィギンズに続き総合優勝。モビスターもナイロ・キンタナがステージ1勝に加えて山岳賞、新人賞を獲得、ルイ・コスタがステージ2勝と華々しい活躍を見せた。
来る新時代を見据え、油圧式ディスクブレーキ対応ロードバイク、DOGMA 65.1 HYDRO、DOGMA K HYDROが登場。タイムトライアルバイクはさらに空力特性を高めたニューモデル、BOLIDE、SIBILOが追加。フルサスペンション仕様のカーボンフレームMTB、DOGMA XM 9.9も発売される。
DOGMA 65.1 Think 2を駆りツール・ド・フランス総合優勝を果たしたクリストファー・フルーム
ツール・ド・フランスで山岳賞、新人賞を獲得したナイロ・キンタナ
パリ〜ニース総合優勝、ツールではフルームを献身的にアシストしたリッチー・ポルト
2014
ジャガーとの共同開発により、エアロダイナミクスの強化と軽量化を果たしたDOGMA F8が満を持してデビュー。また、DOGMA 65.1と同じモールドを使用し、カーボン素材を60HM3KへとリプレイスしたPRINCEが再び復活。ロード系の多くのモデルもリニューアルされた。全てのロードモデルが圧入式のBBから、長年にわたる信頼性があり、剛性を確保出来る従来型のスレッド式BBを採用した。
ツアー・ダウンアンダー第5ステージに勝利したリッチー・ポート
DOGMA F8を駆り、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第2ステージを制したクリストファー・フルーム
2015
2015年4月、石畳やグラベルロードの走破性を高めるため、軽量サスペンション・システムDSS1.0を備えたDOGMA K8-Sがデビュー。DOGMA F8とともにクリストファー・フルームのツール・ド・フランス総合優勝をサポートした。DOGMA F8は2016年のUCIレースにおけるディスクブレーキ解禁を見据え、DOGMA F8 DISKが追加された。さらにはDOGMA F8のエアロダイナミクス性能と技術を継ぐGANシリーズが登場。F8の性能をより身近なものとした。
パリ〜ニースとカタルーニャ一周で総合優勝したリッチー・ポート
ティレーノ〜アドリアティコ第4ステージで逃げ切り勝利を決めたワウト・プールス
2度目のツール・ド・フランス制覇を成し遂げたクリストファー・フルーム
2016
DOGMA F8のエボリューションモデル、DOGMA F8 Xlightが登場。エアロダイナミクスはそのままに、軽量化を進め、山岳レースでの優位性を高めた。DOGMA K8-Sの流れを汲む、荒れたアスファルト路面などの走破性を重視したDOGMA K8も春のクラシックより実戦投入された。
ワールドツアーでは、E3ハレルベーケでミカル・クヴィアトコウスキーが優勝、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュをワウト・プールスが制覇するなど春のクラシックシーンでピナレロを駆るチームスカイが躍動した。夏になるとクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝の勢いそのままに、クリストファー・フルームが2年連続3度目のツール・ド・フランス総合優勝を達成。ブエルタ・ア・エスパーニャのチームTTではチームスカイが優勝し、そのチーム力とTTバイクBOLIDEの性能の高さを証明した。
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝のワウト・プールス
2年連続3度目のツール制覇、クリストファー・フルーム
ブエルタの初日チームTTを制したチームスカイのメンバー
2017
1月10日、DOGMA F8シリーズの後継モデルDOGMA F10を発表。TORAYCA T1100Gカーボンファイバーをプリプレグとして使用。F8と比較して7%の剛性アップと、6.3%の軽量化の実現に成功した。過酷な石畳区間を走破するために生み出されたDOGMMA K8もK10へと進化。中でもフラッグシップのDOGMA K10-S DISKは、eDSS 2.0電子制御アクティブ・サスペンションシステムを装備し、よりフレキシブルな振動吸収性を備えた。
この新しいDGOMA F10を駆ったチームスカイは、ミラノ〜サンレモなどを勝利したミカル・クウィアトコウスキーが、その後も春のクラシックシーンで活躍。ジロではミケル・ランダが山岳王となると、クリストファー・フルームがツール、ブエルタを立て続けに総合優勝。一方、夏のワンデイレースではエリア・ヴィヴィアーニがスプリントで勝利を重ねた。
ジロ・デ・イタリアで山岳賞を獲得したミケル・ランダ (c)Kei Tsuji/TDWsport
マイヨ・ジョーヌカラーのDOGMA F10を駆ってパリに凱旋したクリストファー・フルーム (c)Kei Tsuji/TDWsport
クリストファー・フルームがブエルタ・ア・エスパーニャを勝ち、同一年内のグランツール2連勝 (c)CorVos
2018
ジロ・デ・イタリアの101回を記念し、DOGMA F10ベースのF101を発表。ジロ終了直後にはクリストファー・フルームの総合優勝にちなみ、オールピンクのF10特別モデルも登場した。ツール・ド・フランスを前に発表された2019年モデルでは、PRINCE FXをはじめとしたPRINCEシリーズが、DOGMA F10と同一のシルエットを纏い、レーシングマシンとして更なる進化を果たした。
前半のレースシーンでは、プロ1年目21歳のエガン・ベルナルが故障明けのツール・ド・ロマンディで復活のステージ優勝を果たすと、ツアー・オブ・カリフォルニアでは総合優勝を飾るなど、衝撃的な活躍を見せる。ジロ・デ・イタリアに入るとクリストファー・フルームが第19ステージで圧巻の80km独走勝利を見せ総合優勝を奪取。年をまたぎながら3つのグランツール全てを連続で総合優勝するという快挙を成し遂げた。続くツール・ド・フランスではゲラント・トーマスが第11、12ステージを連勝してマイヨジョーヌを奪取、その後のステージも総合トップを譲らず、初めてその頂点に立った。
若干21歳、すでに山岳ステージで圧巻の強さを見せるエガン・ベルナル (c)CorVos
2018ジロのマリア・ローザを手にし、グランツール3連勝を遂げたクリストファー・フルーム (c)Kei Tsuji
ツール・ド・フランス初制覇を遂げ、表彰台でウェールズの旗を掲げるゲラント・トーマス (c)Makoto.AYANO
2019
世界最高との呼び声が高かったDOGMA F10を凌ぎ、再びグランツールを制覇すべく開発されたDOGMA F12が満を持してデビュー。また、電子制御アクティブサスペンション(DSAS)を前後に搭載し、パリ〜ルーベ等の荒れた路面での走破性を高めた「DOGMA FS」も登場。石畳を走る春のクラシックシーンで話題をさらった。
一方、チームスカイはスポンサー変更により、シーズン途中から名称を変えチームイネオスへ。プロ2年目に入ったエガン・ベルナルは、春先のパリ〜ニースを総合優勝すると、ツール・ド・スイスも快勝してツール・ド・フランスへと臨んだ。積雹の影響でコース短縮となった第19ステージで総合トップに立つと、最終日までこれを守り、ツール・ド・フランスを制覇。DOGMA F12を駆ったベルナルは、ツール史上戦後最年少での総合優勝を遂げるとともに、母国コロンビアに初めてのマイヨジョーヌをもたらした。
戦後ツール史上最年少でツール・ド・フランスを制したエガン・ベルナル (c)Makoto.AYANO
ベルナルと共に2018年にプロ入りし注目される22歳のパヴェル・シヴァコフが、ツール・ド・ポローニュ総合優勝 (c)Cor Vos
ビンクバンク・ツアーの個人タイムトライアルで、イタリアTTチャンピオンのフィリッポ・ガンナが優勝 (c)Cor Vos
2020
ピナレロの歴史を彩ったPARISが最新技術とディスクブレーキを纏い復活。PRINCEシリーズも素材やジオメトリー等、随所に改良を施され各モデルが刷新された。中でもPRINCE FX DISKは「トップモデルのDOGMA F12に肉薄する出来」と世界各国のバイシクルメディアより称賛を受けた。
ワールドツアーは新型コロナウイルスの世界的拡大の影響を受け、3月のパリ〜ニースを最後に中断。同カテゴリーのみならず、今季レースの多くが開催の目処が立たず、中止を余儀なくされた。ツール・ド・フランスもその開催を危ぶまれたが、8月28日からの開催が決定。多くのワールドツアーレースも8月から秋にかけて開催される見通しとなった。
DOGMA F12を駆るチームイネオスは、カレンダーが再開されると、ツール・ド・ポローニュ2020 第3ステージでリチャル・カラパス(エクアドル)が優勝。早速その存在感を示し、弾みをつけた。
9月に入りフィリッポ・ガンナ(イタリア)がロード世界選手権TTでアルカンシェルを獲得すると、10月開幕となったジロ・デ・イタリアでも3つの個人TT全てを含むステージ4勝を挙げ躍動する。そのジロでは、テイオ・ゲイガンハート(イギリス)が総合優勝を遂げ、チームにマリアローザをもたらした。首位ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、サンウェブ)とのタイム差0秒と言う、前代未聞の僅差で迎えた最終日個人TT、39秒差の逆転勝利だった。
(第5ステージ以外は全て個人TT)
ロード世界選手権TTを勝ったフィリッポ・ガンナ (c)Team Ineos/Pinarello
アルカンシェルを纏いジロ第14ステージを走るフィリッポ・ガンナ (c)Russ Ellis/Team Ineos/Pinarello
0秒差で迎えた最終日個人TTを制し、ジロの頂点に立ったテイオ・ゲイガンハート (c)Russ Ellis/Team Ineos/Pinarello
2021
2022
2023