注目の新製品が盛り沢山! カワシマサイクルサプライ展示会レポート 第1回
- 特集
サイクリストの皆様、こんにちは。
カワシマサイクルサプライでは、弊社取扱ブランドの新製品展示会を大阪・東京の2会場で開催しました。
この展示会は、一般の方が中に入ることのできない自転車販売店の関係者様に向けたものです。2024年に向けた新製品を紹介するだけでなく、販売店様に製品の知識をより深めていただき、私達は製品のフィードバックや改善すべきことなどを直にお伝えいただくことで、サイクリストの皆様の自転車ライフをより良いものにしていくことを目標としています。
今回の連載では、展示会で注目を集めた新製品や、今イチ推しのアイテムをピックアップしてご紹介します。
出展した各ブランドを3つの記事にわたって紹介していきますので、第2回・第3回も是非ご覧ください。
BRANDS
今回は以下の7ブランドを取り上げます。ブランド名をクリックしていただくと各ブランドの記事にジャンプします。
Campagnolo
最新のグループセットが登場 SUPER RECORD WIRELESS
カンパニョーロが今回イチオシでご紹介するのは、新たなフラッグシップグループセット”SUPER RECORD WIRELESS (スーパーレコードワイヤレス)“です。
無線式となったことでグループセットの組み付けや、メンテナンスが行いやすくなったはもちろんですが、無線式とは思えないほどの変速スピードの速さと操作のダイレクト感が特徴です。
また、以前から定評のあったレバーの握りやすさをさらにブラッシュアップ。あらゆる種類のハンドルバーに適応し、より様々なサイズの手にフィットするように再設計されました。
特許取得済みの外部シーリング構造Pro-Techを採用し、ボトムブラケットの耐久性もさらにアップ。
バッテリーの充電端子はマグネット式となり、車体に付けたままでも取り外しても簡単に充電できるようになるなど、細部まで拘り抜いています。
DEDAELEMENTI
ケーブル内装の選択肢を広げるアイテム S-DCR COVER KIT
近年、ケーブル類が一切外から見えず、エアロダイナミクスの向上や、美観を追求したバイクが増えています。しかし、それに伴って「バイクに専用のステムしか組み付けられない」「ポジション調整が大変」といった悩みが発生することがあります。
そんな時に便利なのが”S-DCR COVER KIT(S-DCR カバーキット)”です。
これを使えばDEDAELEMENTIの主力商品であるZERO100や、超軽量のSUPERLEGGEROなど同社のほとんどのステムを使用した組み付けが可能になります。
ステムの下を通る配線なのでステム交換が容易に行えるのもメリット。ポジション調整でステム交換が必要な時も、ケーブルの再配線作業の手間を省くことができます。
コラムスペーサーは一体型ハンドルのALANERAと同じ物を使用します。ALANERA用のトップカバーアダプターを組み合わせていただければ、まるで純正パーツの様に違和感無く組み付けることができるパーツです。
*ご使用の際は取扱店にご相談ください。
ELITE
ワンランク上のバーチャルサイクリング環境を実現 JUSTO
ELITEからはお勧めのインタラクティブトレーナー”JUSTO(ジャスト)“をご紹介します。
超高精度なパワーメーターを内蔵し、最大24%もの勾配を再現、リアルなペダリング感覚を与えるフレックスフィート、電源がない環境でも使用できるスタンドアローンモードなど様々な機能を備えた、ELITEが誇るフラッグシップモデルです。
JUSTOは業界最高レベルの静音性を実現しており、マンションなど集合住宅でも安心してお使いいただけます。
また、バーチャルサイクリングが充実したものになるかは「実走感」がカギを握ります。屋外を走行している感覚の再現において、JUSTOは他の追従を許しません。ペダルを漕ぎ出しバイクが前に進み始める感覚、使用するギアや脚の回転と一致するスピード、自然な勾配変化など、これまでのトレーナーでは得られなかった格別のライドフィールを提供します。
FULCRUM
全方面で進化を遂げた新生SPEED / WINDシリーズ
フルクラムは「From Function Fulcrum」という新しいブランドコンセプトを掲げ、パフォーマンスを向上させた新製品を続々と発表しています。
今回の展示会では、数あるホイールの中でも”SPEED 42 / 57″と”WIND 42 / 57″に注目が集まっていました。
最新のSPEED / WINDは、従来よりもワイドリムになり、空力性能を最適化。低い転がり抵抗や乗り心地の良さを実現しながらも、大幅な重量削減に成功しています。
これまでのフルクラムホイールと異なるシックなデザインはフレームを引き立て、存在感を放ちます。
またフルクラムでは、”RACING ZERO” “RACING ZERO CARBON” “RACING 3″などのリムブレーキホイールも継続してラインナップしていて、根強い人気を集めています。
新次元に到達したフルクラムのホイールで、極上のライドフィールを是非ご体感ください!
CATEYE
WEARABLE miniで手軽に安全をプラス
今回ご紹介するのは小型セーフティライトの”WEARABLE mini(ウェアラブル ミニ)“です。
CR2032ボタン電池を使用する本製品は、点灯で60時間、点滅で最大550時間と長時間使用できるのが特徴。充電式のライトが増えていますが、ボタン電池式も手軽でオススメですよ!
いざという時にはコンビニで電池が買えるのでバッテリー切れで使えなくなる心配も無用です。
自転車やヘルメットに取り付けるだけでなく、フック付きになっているのでサドルバック、バックパックにも取り付けができます。高い位置に装着することで車からも見えやすくなり、サイクリングがより安全になります!
実はこの製品、ヘルメットメーカーのOGKカブト様からもお墨付きをいただいています。ヘルメットに装着した状態で耐衝撃試験を行っていただき、合格している製品なんです!
価格もお求めやすく、ヘルメット用のセーフティライトを探されている方に是非オススメします。
OSTRICH
ツーリングライダー向け、新型のフロントバッグ完成間近
オーストリッチが最近注力しているのがPOTARIシリーズです。来年に向けての新商品はツーリングライダーにお勧めの、やや大きめのフロントバッグ”POTARIフロントX-BIG(仮名)”を用意しました。
サイドにポケットが付いていて、これは本体の荷室が大きいので二部屋に分けるために作ったポケットなのですが、これがとにかく便利! ライダー側から開閉ができるので、補給食や細かい物の出し入れに重宝します。また、ハンドル装着用のベルトが二列になっているのでライトの状況によってバッグの向きを変えることができます。
もう一つはありそうでなかった半分サイズのフロントバッグ“POTARIフロントX-ハーフ(仮名)”です。ステムの前に出るサイコンマウントの下に取り付けたライトともこれなら干渉しません。サイドのファスナーからアクセスできるのでこれも便利。片側だけでも使用できます。
発売は来年早々を予定していますのでもう少々お待ちください。
PEARL IZUMI
冬の定番ジャケットが刷新 3500-BL ウィンドブレークジャケット
寒暖差が大きいこの時期のオススメは”3500-BL ウィンドブレークジャケット”です。
初冬から厳寒期まで長い期間を使いこなせるこちらのウェアは、基本のひとつとして重宝します。
「ウィンドブレーク®」という防風透湿素材を採用し、高いストレッチ性能で快適な着心地を実現。汗をかく背中の中心部分は湿気を吸収発散させる異なる素材を利用することで、よりウェア内を快適に保ちます。
視認性を確保する再帰反射素材を適所に配置してライドの安全性にも考慮しています。
この時期は走り始めが寒くて走行中には汗をかくといったような、ウェア選びの悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。サイクリングを快適にするには「レイヤリング」の考え方が重要です。1~2枚のウェアのみを使うのではなく、重ね着することで体温調節が可能になり、不快感を減らすことができます。
長袖のジャージやジャケットを基本に、保温や吸湿発熱、吸汗速乾などの機能があるアンダーや、防風性能を持つアウターで調整するのがお勧めです。
機能面が充実したパールイズミのウェアは、気温やライドシーンに合わせた豊富なラインナップを用意しております。快適なウェアを着てこれからのシーズンもサイクリングを楽しみましょう。
気になるアイテムはありましたか?
次回はPIRELLI、PROFILE DESIGN、三ヶ島ペダルなど7ブランドを紹介します。
第2回も是非ご覧ください。
編集:阪井洸仁