TIME LINEタイムライン



歴代の偉大なチャンピオン達のほとんどは、その歴史の中でPINARELLOで活躍した時期があります。
彼らの栄光の歴史はPINARELLOの栄光の歴史でもあります。

近年では2009年、アレハンドロ・バルベルデがブエルタ・ア・エスパーニャを制し、彼にとって初のグランツール総合優勝を獲得。
その後、2012年にブラドレー・ウィギンズ、2013年と2015、16、17年にはクリストファー・フルームが、2018年はゲラント・トーマスが、2019年にはエガン・ベルナルがツール・ド・フランスを制し、PINARELLOが2010年代のツールを席巻。そして2020年は新型コロナ禍の中、フィリッポ・ガンナがロードレース世界選手権タイムトライアルを制覇、テイオ・ゲイガンハートがジロ・デ・イタリア総合優勝を遂げました。

  • Tao GEOGHEGAN HART
  • Filippo GANNA
  • Egan BERNAL
  • Geraint THOMAS
  • Christopher FROOME
  • Bradley WIGGINS
  • Alejandro VALVERDE
  • Denis MENCHOV
  • Silvio MARTINELLO
  • Ivan GUTIERREZ
  • Franco BALLERINI
  • Andreas KLODEN
  • Alexander VINOKUROV
  • Rolf ALDAG
  • Ivan BASSO
  • Fabian CANCELLARA
  • Erik ZABEL
  • Juan Antonio FLECHA
  • Alessandro PETACCHI
  • Jan ULLRICH
  • Francesco CASAGRANDE
  • Danilo DI LUCA
  • Filippo POZZATO
  • Aitor GONZALES
  • Bijarne RIJS
  • Fausto BERTOGLIN
  • Fabio BALDATO
  • Mario CIPOLLINI
  • Wladimir BELLI
  • Michele BARTOLI
  • Matteo TOSATTO
  • Oscar PEREIRO SIO
  • Dmitri KONYCHEV
  • Pedro DELGADO
  • Serhiy HONCHAR
  • Franco CHIOCCIOLI
  • Leonardo PIEPOLI
  • Abram OLANO
  • Steffen WESEMANN
  • Edita PUCINSKAITE
  • Marzio BRUSEGHIN
  • Diana ZILIUTE
  • Alex Zulle
  • The Great Miguel INDURAIN
  • Nicole COOKE

PINARELLO TIMELINE

1922 ジョバンニ誕生。
創業者ジョバンニ・ピナレロとジョバンニの長男で現社長のファウスト・ピナレロ
ミゲル・インデュラインと初のカーボンモノコックTTマシン "エスパーダ"
アレッサンドロ・ペタッキと世界初のマグネシウム合金フレーム "ドグマ"
アレハンドロ・バルベルデとフルカーボンモノコック "パリ・カーボン"
再び王座を獲るために戻ってきたPRINCE。すべてにおいて最高の素材、最高の技術を惜しみなく投入し、ピナレロの中で最も軽量で高剛性なフレームとして蘇った。
1925 ジョバンニの従兄弟であるアレッサンドロの工房がミラノショーで金賞獲得。
1935 ジョバンニ、アレッサンドロの工房で自転車製作を手伝いはじめる。
1938 ジョバンニ、ジュニアでレース活動開始
1947 ジョバンニ、プロ選手へ。
1952 ジョバンニはプロ5勝をあげた後引退、自ら工房を立ち上げる。
1957 チームにフレームを供給開始。
1960 初めてプロチームにフレームを供給。
1962 現社長で長男のファウスト誕生。
1966 スポンサーチームが国際的なレースで初優勝。
1975 ピナレロに乗ったファウスト・ベルトーニオがジロ・デ・イタリアで優勝。
1981 ジョバンニ・バッタリンがジロとブエルタで優勝。
1984 アレクシー・グレオールがオリンピックで金メダル獲得。
1988 ペドロ・デルガドがツール・ド・フランス優勝、ピナレロ初のツール制覇。以後、ビッグレース常勝ブランドへ。
1991 キオッチョーリがジロで優勝。ミゲール・インデュラインがツール優勝、この後5連覇を果たす。
1994 ミゲール・インデュラインがカーボンモノコックマシン「エスパーダ」でアワーレコード樹立。
1996 ビャルヌ・リースがツール優勝。
1997 ヤン・ウルリッヒがツール優勝。
1997 新ブランド「オペラ」設立
1998 ミラノショーで世界初の「カーボンバック」モデル発表。ウルリッヒがツール2位。
2000 マグネシウム合金フレームの研究開発を開始。ファッサ・ボルトロにフレーム供給開始。年間27勝。
2001 フルカーボン・コンパクトドライブ発売、コンパクトドライブシステムを提唱。年間36勝。
2002 世界初の量産マグネシウム合金製ロードの「ドグマ」発表。年間36勝。
2003 アレッサンドロ・ペタッキが「ドグマ」に乗り
ジロ区間6勝、ツール区間4勝、ブエルタ区間5勝という大記録を達成。
2004 ペタッキがジロ区間9勝
2005 ペタッキがミラノサンレモで優勝
2006 オスカル・ペレイロがツール優勝。
アレハンドロ・バルベルデがフレーシュ〜ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュの2大クラシックを制覇、初代プロツアーリーダーに。
2007 東レ50HM1Kで作られたプリンスカーボン登場。
2008 プリンスカーボンがバイシクルマガジン誌レースバイクオブザイヤー獲得。
ダビ・アヨーロがブエルタ・ア・エスパーニャ優勝。
アレハンドロ・バルベルデがリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝(2年ぶり2回目)、ドーフィネ・リベレ総合優勝、そして2回目のプロツアーリーダー獲得。

2009

世界初の左右非対称ロードバイクであるドグマ60.1を発表。
プリンスカーボンが2年連続でバイシクルマガジン誌レースバイクオブザイヤー獲得。

パリ・ニース総合優勝ルイスレオン・サンチェス
クラシカ・プリマヴェラ優勝アレハンドロ・バルベルデ
キャトルジュール・ド・ダンケルク総合優勝ルイ・ダコスタ
ボルタ・ア・カタルーニャ総合優勝アレハンドロ・バルベルデ
ドーフィネ・リベレ総合優勝(2連覇)アレハンドロ・バルベルデ
ブエルタ・ア・ブルゴス総合優勝アレハンドロ・バルベルデ
ツール・ド・リムザン総合優勝マチュー・ペルジェ
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝アレハンドロ・バルベルデ

  • 2009年、世界初の左右非対称ロードバイク、DOGMA 60.1誕生。

2010

パヴェなどの悪路走行を考慮した左右非対称ロードバイク、KOBH60.1が春のクラシックレースから投入される。
TTフレームではジロ・デ・イタリアから新作GRAALを投入し、その初陣をブラドレー・ウィギンズが飾る。

ツアー・ダウンアンダー第5ステージ優勝ルイスレオン・サンチェス
ツアー・ダウンアンダー第6ステージ優勝クリストファー・サットン
ツアー・オブ・カタール第1ステージ チームTT優勝チームスカイ
パリ〜ニース第1ステージ優勝グレゴリー・ヘンダーソン
ティレーノ〜アドリアティコ第7ステージ優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
ツール・ド・ロマンディ総合優勝アレハンドロ・バルベルデ
ジロ・デ・イタリア第1ステージ個人TT優勝ブラドレー・ウィギンズ
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第7ステージ優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
ツール・ド・ワロニー総合優勝ラッセル・ダウニング
クラシカ・サンセバスティアン優勝ルイスレオン・サンチェス
エネコ・ツアー第4ステージ優勝グレゴリー・ヘンダーソン
エネコ・ツアー総合3位、スプリント賞エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
ブエルタ・ア・エスパーニャ第9ステージ優勝ダビ・ロペスガルシア
ブエルタ・ア・エスパーニャ第10ステージ優勝イマノル・エルビーティ

  • パヴェ区間などの悪路走行に対応したKOBH60.1をロンド・ファン・フラーンデレン2010より投入
  • ブラドレー・ウィギンズがジロ・デ・イタリア2010第1ステージでTTバイクGRAALのデビューウィンを飾る

2011

DOGMA 60.1と比較してペダル運動への反応がさらに6%均等化されたフラッグシップ、DOGMA 2がレースシーンに登場。エドヴァルド・ボアッソン、ルイ・コスタらがツール・ド・フランス等で数々の勝利を収める。

また、夏に登場した2012モデルは全てのロードバイクレンジを左右非対称化。エントリーモデルにもその性能が受け継がれた。

■Winners of Team Sky

ツアー・ダウンアンダー第2、6ステージ優勝ベン・スウィフト
パリ〜ニース第2ステージ優勝グレッグ・ヘンダーソン
ツール・ド・ロマンディ第5ステージ優勝ベン・スウィフト
ツアー・オブ・カリフォルニア第2ステージ優勝ベン・スウィフト
ツアー・オブ・カリフォルニア第3ステージ優勝グレッグ・ヘンダーソン
クリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝ブラドレー・ウィギンズ
ツール・ド・フランス第6、17ステージ優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
エネコ・ツアー第6ステージ優勝、総合優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
ヴァッテンフォール・サイクラシックス優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
ブエルタ・ア・エスパーニャ第2ステージ優勝クリス・サットン
ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ優勝、総合優勝
(当時13秒差2位。2019年、総合1位のファンホセ・コーボのドーピング陽性が確定しタイトル剥奪、フルームが繰り上がり)
クリストファー・フルーム

■Winners of Team Movistar

ツアー・ダウンアンダー第5ステージ優勝フランシスコ・ホセ・ベントソ
ボルタ・ア・カタルーニャ第6ステージ優勝ホセ・ホアキン・ロハス
ブエルタ・アル・パイスバスコ第2ステージ優勝ヴァシル・キリエンカ
ジロ・デ・イタリア第6ステージ優勝ホセ・ホアキン・ロハス
ジロ・デ・イタリア第20ステージ優勝ヴァシル・キリエンカ
ツール・ド・スイス第2ステージ優勝マウリシオ・ソレール
ツール・ド・フランス第8ステージ優勝ルイ・コスタ
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル優勝ルイ・コスタ

  • DOGMA 60.1の進化形、DOGMA 2が2011年のレースシーンに登場
  • ツール・ド・フランス2011第6ステージ、両手を突き上げてゴールするエドヴァルド・ボアッソン
  • ツール・ド・フランス2011第8ステージ、ルイ・コスタが後続の追撃を凌ぎ、逃げ切り勝利

2012

ピナレロ創業60周年。創業者であるジョバンニ“NANI”ピナレロは90回目の誕生日を迎える。

ロードバイクの最高峰モデル DOGMA 65.1 Think 2を発表。このバイクを駆ったブラドレー・ウィギンズが、ツール・ド・フランスで総合優勝、世界王者マーク・カヴェンディッシュがジロ3勝、ツールでも3勝するなど活躍を見せた。MTBでは非対称のカーボンフレーム DOGMA XC 9.9が満を持して登場した。

■Winners of Team Sky

パリ〜ニース第8ステージ優勝、総合優勝ブラドレー・ウィギンズ
ティレーノ〜アドリアティコ第2ステージ優勝マーク・カヴェンディッシュ
ティレーノ〜アドリアティコ第3ステージ優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第4ステージ優勝リゴベルト・ウラン
ツール・ド・ロマンディプロローグ優勝ゲラント・トーマス
ツール・ド・ロマンディ第1、第5ステージ、総合優勝ブラドレー・ウィギンズ
ジロ・デ・イタリア第2、5、13ステージ優勝マーク・カヴェンディッシュ
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第3ステージ優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第4ステージ優勝、総合優勝ブラドレー・ウィギンズ
ツール・ド・フランス第7ステージ優勝クリストファー・フルーム
ツール・ド・フランス第2、18、20ステージ優勝マーク・カヴェンディッシュ
ツール・ド・フランス第9、19ステージ優勝、総合優勝ブラドレー・ウィギンズ
GPウエストフランス・プルエー優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル優勝ラーシュ・ペター・ノードハウグ

■Winners of Team Movistar

パリ〜ニース第3ステージアレハンドロ・バルベルデ
ブエルタ・アル・パイスバスコ第1ステージホセホアキン・ロハス
ジロ・デ・イタリア第9ステージ優勝フランシスコホセ・ベントソ
ジロ・デ・イタリア第14ステージ優勝アンドレイ・アマドール
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第6ステージ優勝ナイロ・キンタナ
ツール・ド・スイス第2ステージ優勝、総合優勝ルイ・コスタ
ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージチームTT優勝
ブエルタ・ア・エスパーニャ第3、第8ステージ優勝アレハンドロ・バルベルデ

  • ツール・ド・フランス2012第20ステージ、4年連続でシャンゼリゼゴールを制したマーク・カヴェンディッシュ
  • マイヨジョーヌカラーのDOGMA 65.1 Think 2を駆り、シャンゼリゼに凱旋するブラドレー・ウィギンズ
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ2012第8ステージでスペイン人3強対決を制したアレハンドロ・バルベルデ

2013

ツール・ド・フランスでDOGMA 65.1 Think 2を駆るスカイプロサイクリングのクリストファー・フルームが、昨年のブラドレー・ウィギンズに続き総合優勝。モビスターもナイロ・キンタナがステージ1勝に加えて山岳賞、新人賞を獲得、ルイ・コスタがステージ2勝と華々しい活躍を見せた。

来る新時代を見据え、油圧式ディスクブレーキ対応ロードバイク、DOGMA 65.1 HYDRO、DOGMA K HYDROが登場。タイムトライアルバイクはさらに空力特性を高めたニューモデル、BOLIDE、SIBILOが追加。フルサスペンション仕様のカーボンフレームMTB、DOGMA XM 9.9も発売される。

■Winners of Team Sky

ツアー・ダウンアンダー第2ステージ優勝ゲラント・トーマス
パリ〜ニース第5、7ステージ優勝、総合優勝リッチー・ポート
ティレーノ〜アドリアティコ第4ステージ優勝クリストファー・フルーム
ブエルタ・アル・パイスバスコ第3ステージ優勝セルジオルイス・エナオモントーヤ
ブエルタ・アル・パイスバスコ第5ステージ優勝リッチー・ポート
ツール・ド・ロマンディ プロローグ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
ジロ・デ・イタリア第2ステージ優勝(チームTT)スカイプロサイクリング
ジロ・デ・イタリア第10ステージ優勝リゴベルト・ウラン
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第3ステージ優勝エドヴァルド・ボアッソンハーゲン
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第5ステージ優勝クリストファー・フルーム
ツール・ド・フランス第8、15、17ステージ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
エネコ・ツアー第6ステージ優勝ダビ・ロペスガルシア
ツール・ド・ポローニュ第7ステージ優勝ブラドレー・ウィギンズ
ブエルタ・ア・エスパーニャ第18ステージ優勝ヴァシル・キリエンカ

■Winners of Team Movistar

ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第3ステージ優勝ナイロ・キンタナ
ブエルタ・アル・パイスバスコ第4ステージ優勝、総合優勝ナイロ・キンタナ
ジロ・デ・イタリア第8ステージ優勝アレックス・ダウセット
ジロ・デ・イタリア第15、17ステージ優勝ジョヴァンニ・ヴィスコンティ
ジロ・デ・イタリア第16ステージ優勝ベナト・インチャウスティ
ツール・ド・スイス第7、9ステージ優勝、総合優勝ルイ・コスタ
ツール・ド・フランス第16、19ステージ優勝ルイ・コスタ
ツール・ド・フランス第20ステージ優勝、山岳賞、新人賞ナイロ・キンタナ
世界選手権ロードレース エリート男子優勝ルイ・コスタ

  • DOGMA 65.1 Think 2を駆りツール・ド・フランス総合優勝を果たしたクリストファー・フルーム
  • ツール・ド・フランスで山岳賞、新人賞を獲得したナイロ・キンタナ
  • パリ〜ニース総合優勝、ツールではフルームを献身的にアシストしたリッチー・ポルト

2014

ジャガーとの共同開発により、エアロダイナミクスの強化と軽量化を果たしたDOGMA F8が満を持してデビュー。また、DOGMA 65.1と同じモールドを使用し、カーボン素材を60HM3KへとリプレイスしたPRINCEが再び復活。ロード系の多くのモデルもリニューアルされた。全てのロードモデルが圧入式のBBから、長年にわたる信頼性があり、剛性を確保出来る従来型のスレッド式BBを採用した。

■Winners of Team Sky

ツアー・ダウンアンダー第5ステージ優勝リッチー・ポート
ブエルタ・アル・パイスバスコ第5ステージ優勝ベン・スウィフト
ツール・ド・ロマンディ第5ステージ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第1、第2ステージ優勝クリストファー・フルーム
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第8ステージ優勝ミケル・ニエベ
ジャパンカップクリテリウム優勝クリストファー・サットン

  • ツアー・ダウンアンダー第5ステージに勝利したリッチー・ポート
  • DOGMA F8を駆り、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第2ステージを制したクリストファー・フルーム

2015

2015年4月、石畳やグラベルロードの走破性を高めるため、軽量サスペンション・システムDSS1.0を備えたDOGMA K8-Sがデビュー。DOGMA F8とともにクリストファー・フルームのツール・ド・フランス総合優勝をサポートした。DOGMA F8は2016年のUCIレースにおけるディスクブレーキ解禁を見据え、DOGMA F8 DISKが追加された。さらにはDOGMA F8のエアロダイナミクス性能と技術を継ぐGANシリーズが登場。F8の性能をより身近なものとした。

■Winners of Team Sky

ツアー・ダウンアンダー第5ステージ優勝リッチー・ポート
パリ〜ニース第4、第7ステージ優勝、総合優勝リッチー・ポート
ティレーノ〜アドリアティコ第4ステージ優勝ワウト・プールス
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ総合優勝リッチー・ポート
E3ハレルベーク優勝ゲラント・トーマス
ツール・ド・ロマンディ第1ステージ チームTT優勝チームスカイ
ジロ・デ・イタリア第2ステージ優勝エリア・ヴィヴィアーニ
ジロ・デ・イタリア第14ステージ優勝ヴァシル・キリエンカ
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第1ステージ優勝ピーター・ケノー
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第7、第8ステージ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
ツール・ド・フランス第10ステージ優勝、総合優勝、山岳賞クリストファー・フルーム
ツール・ド・ポローニュ第6ステージ優勝セルジオルイス・エナオモントーヤ

  • パリ〜ニースとカタルーニャ一周で総合優勝したリッチー・ポート
  • ティレーノ〜アドリアティコ第4ステージで逃げ切り勝利を決めたワウト・プールス
  • 2度目のツール・ド・フランス制覇を成し遂げたクリストファー・フルーム

2016

DOGMA F8のエボリューションモデル、DOGMA F8 Xlightが登場。エアロダイナミクスはそのままに、軽量化を進め、山岳レースでの優位性を高めた。DOGMA K8-Sの流れを汲む、荒れたアスファルト路面などの走破性を重視したDOGMA K8も春のクラシックより実戦投入された。

ワールドツアーでは、E3ハレルベーケでミカル・クヴィアトコウスキーが優勝、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュをワウト・プールスが制覇するなど春のクラシックシーンでピナレロを駆るチームスカイが躍動した。夏になるとクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝の勢いそのままに、クリストファー・フルームが2年連続3度目のツール・ド・フランス総合優勝を達成。ブエルタ・ア・エスパーニャのチームTTではチームスカイが優勝し、そのチーム力とTTバイクBOLIDEの性能の高さを証明した。

■Winners of Team Sky

パリ〜ニース2016総合優勝ゲラント・トーマス
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2016第5ステージワウト・プールス
E3ハーレルベーケ2016優勝ミカル・クヴィアトコウスキー
ブエルタ・アル・パイスバスコ2016第2ステージ優勝ミケル・ランダ
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2016優勝ワウト・プールス
ツール・ド・ロマンディ2016第4ステージ優勝クリストファー・フルーム
ジロ・デ・イタリア2016第13ステージ優勝ミケル・ニエベ
クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2016第5ステージ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
ツール・ド・フランス2016、第8、第18ステージ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
ブエルタ・ア・エスパーニャ2016第1ステージ(チームTT)優勝チームスカイ
ブエルタ・ア・エスパーニャ2016第11ステージ優勝クリストファー・フルーム

  • リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ優勝のワウト・プールス
  • 2年連続3度目のツール制覇、クリストファー・フルーム
  • ブエルタの初日チームTTを制したチームスカイのメンバー

2017

1月10日、DOGMA F8シリーズの後継モデルDOGMA F10を発表。TORAYCA T1100Gカーボンファイバーをプリプレグとして使用。F8と比較して7%の剛性アップと、6.3%の軽量化の実現に成功した。過酷な石畳区間を走破するために生み出されたDOGMMA K8もK10へと進化。中でもフラッグシップのDOGMA K10-S DISKは、eDSS 2.0電子制御アクティブ・サスペンションシステムを装備し、よりフレキシブルな振動吸収性を備えた。

この新しいDGOMA F10を駆ったチームスカイは、ミラノ〜サンレモなどを勝利したミカル・クウィアトコウスキーが、その後も春のクラシックシーンで活躍。ジロではミケル・ランダが山岳王となると、クリストファー・フルームがツール、ブエルタを立て続けに総合優勝。一方、夏のワンデイレースではエリア・ヴィヴィアーニがスプリントで勝利を重ねた。

■Winners of Team Sky

ストラーデビアンケ2017優勝ミカル・クウィアトコウスキー
パリ〜ニース2017総合優勝セルジオルイス・エナオ
ティレーノ〜アドリアティコ2017第2ステージ優勝ゲラント・トーマス
ミラノ〜サンレモ2017優勝ミカル・クウィアトコウスキー
ツール・ド・ロマンディ2017第3ステージ優勝エリア・ヴィヴィアーニ
ジロ・デ・イタリア2017第19ステージ優勝、山岳賞ミケル・ランダ
ツアー・オブ・カリフォルニア2017第6ステージ優勝ジョナサン・ディッベン
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2017第7ステージ優勝ピーター・ケニャック
ツール・ド・フランス2017第1ステージ優勝ゲラント・トーマス
ツール・ド・フランス2017総合優勝クリストファー・フルーム
クラシカ・サンセバスティアン2017優勝ミカル・クウィアトコウスキー
ツール・ド・ポローニュ2017第5ステージ優勝ダニー・ファンポッペル
ツール・ド・ポローニュ2017第7ステージ優勝ワウト・プールス
ブエルタ・ア・エスパーニャ2017第9、第16ステージ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
ユーロアイズ・サイクラシックス2017優勝エリア・ヴィヴィアーニ
ブルターニュクラシック・ウエストフランス2017優勝エリア・ヴィヴィアーニ

  • ジロ・デ・イタリアで山岳賞を獲得したミケル・ランダ (c)Kei Tsuji/TDWsport
  • マイヨ・ジョーヌカラーのDOGMA F10を駆ってパリに凱旋したクリストファー・フルーム (c)Kei Tsuji/TDWsport
  • クリストファー・フルームがブエルタ・ア・エスパーニャを勝ち、同一年内のグランツール2連勝 (c)CorVos

2018

ジロ・デ・イタリアの101回を記念し、DOGMA F10ベースのF101を発表。ジロ終了直後にはクリストファー・フルームの総合優勝にちなみ、オールピンクのF10特別モデルも登場した。ツール・ド・フランスを前に発表された2019年モデルでは、PRINCE FXをはじめとしたPRINCEシリーズが、DOGMA F10と同一のシルエットを纏い、レーシングマシンとして更なる進化を果たした。

前半のレースシーンでは、プロ1年目21歳のエガン・ベルナルが故障明けのツール・ド・ロマンディで復活のステージ優勝を果たすと、ツアー・オブ・カリフォルニアでは総合優勝を飾るなど、衝撃的な活躍を見せる。ジロ・デ・イタリアに入るとクリストファー・フルームが第19ステージで圧巻の80km独走勝利を見せ総合優勝を奪取。年をまたぎながら3つのグランツール全てを連続で総合優勝するという快挙を成し遂げた。続くツール・ド・フランスではゲラント・トーマスが第11、12ステージを連勝してマイヨジョーヌを奪取、その後のステージも総合トップを譲らず、初めてその頂点に立った。

■Winners of Team Sky

パリ〜ニース2018第4ステージ優勝ワウト・プールス
パリ〜ニース2018第8ステージ優勝ダビ・デラクルス
ツール・ド・ロマンディ2018第3ステージ優勝、ヤングライダー賞エガン・ベルナル
ジロ・デ・イタリア2018第14、第19ステージ優勝、総合優勝クリストファー・フルーム
ツアー・オブ・カリフォルニア2018第2ステージ優勝、総合優勝エガン・ベルナル
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2018プロローグ優勝ミカル・クウィアトコウスキー
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2018第3ステージ優勝(チームTT)チームスカイ
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2018総合優勝ゲラント・トーマス
ツール・ド・フランス2018第11、第12ステージ優勝、総合優勝ゲラント・トーマス
ツール・ド・ポローニュ2018第4、第5ステージ優勝、総合優勝ミカル・クウィアトコウスキー

  • 若干21歳、すでに山岳ステージで圧巻の強さを見せるエガン・ベルナル (c)CorVos
  • 2018ジロのマリア・ローザを手にし、グランツール3連勝を遂げたクリストファー・フルーム (c)Kei Tsuji
  • ツール・ド・フランス初制覇を遂げ、表彰台でウェールズの旗を掲げるゲラント・トーマス (c)Makoto.AYANO

2019

世界最高との呼び声が高かったDOGMA F10を凌ぎ、再びグランツールを制覇すべく開発されたDOGMA F12が満を持してデビュー。また、電子制御アクティブサスペンション(DSAS)を前後に搭載し、パリ〜ルーベ等の荒れた路面での走破性を高めた「DOGMA FS」も登場。石畳を走る春のクラシックシーンで話題をさらった。

一方、チームスカイはスポンサー変更により、シーズン途中から名称を変えチームイネオスへ。プロ2年目に入ったエガン・ベルナルは、春先のパリ〜ニースを総合優勝すると、ツール・ド・スイスも快勝してツール・ド・フランスへと臨んだ。積雹の影響でコース短縮となった第19ステージで総合トップに立つと、最終日までこれを守り、ツール・ド・フランスを制覇。DOGMA F12を駆ったベルナルは、ツール史上戦後最年少での総合優勝を遂げるとともに、母国コロンビアに初めてのマイヨジョーヌをもたらした。

■Winners of Team Sky/Team INEOS

パリ〜ニース2019総合優勝エガン・ベルナル
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2019第7ステージ優勝ワウト・プールス
クリテリウム・デュ・ドーフィネ2019第8ステージ優勝ディラン・ファンバーレ
ツール・ド・スイス2019第7ステージ優勝、ヤングライダー賞、総合優勝エガン・ベルナル
ツール・ド・フランス2019第19ステージ優勝、ヤングライダー賞、総合優勝エガン・ベルナル
ツール・ド・ポローニュ2019総合優勝パヴェル・シヴァコフ
ツール・ド・ポローニュ2019チーム総合優勝チームイネオス
ビンクバンク・ツアー2019第6ステージ優勝フィリッポ・ガンナ

  • 戦後ツール史上最年少でツール・ド・フランスを制したエガン・ベルナル (c)Makoto.AYANO
  • ベルナルと共に2018年にプロ入りし注目される22歳のパヴェル・シヴァコフが、ツール・ド・ポローニュ総合優勝 (c)Cor Vos
  • ビンクバンク・ツアーの個人タイムトライアルで、イタリアTTチャンピオンのフィリッポ・ガンナが優勝 (c)Cor Vos

2020

ピナレロの歴史を彩ったPARISが最新技術とディスクブレーキを纏い復活。PRINCEシリーズも素材やジオメトリー等、随所に改良を施され各モデルが刷新された。中でもPRINCE FX DISKは「トップモデルのDOGMA F12に肉薄する出来」と世界各国のバイシクルメディアより称賛を受けた。

ワールドツアーは新型コロナウイルスの世界的拡大の影響を受け、3月のパリ〜ニースを最後に中断。同カテゴリーのみならず、今季レースの多くが開催の目処が立たず、中止を余儀なくされた。ツール・ド・フランスもその開催を危ぶまれたが、8月28日からの開催が決定。多くのワールドツアーレースも8月から秋にかけて開催される見通しとなった。

DOGMA F12を駆るチームイネオスは、カレンダーが再開されると、ツール・ド・ポローニュ2020 第3ステージでリチャル・カラパス(エクアドル)が優勝。早速その存在感を示し、弾みをつけた。

9月に入りフィリッポ・ガンナ(イタリア)がロード世界選手権TTでアルカンシェルを獲得すると、10月開幕となったジロ・デ・イタリアでも3つの個人TT全てを含むステージ4勝を挙げ躍動する。そのジロでは、テイオ・ゲイガンハート(イギリス)が総合優勝を遂げ、チームにマリアローザをもたらした。首位ジェイ・ヒンドレー(オーストラリア、サンウェブ)とのタイム差0秒と言う、前代未聞の僅差で迎えた最終日個人TT、39秒差の逆転勝利だった。

■Winners of Team INEOS GRENADIERS

ツール・ド・ポローニュ2019第3ステージ優勝リチャル・カラパス
ツール・ド・フランス2020第18ステージ優勝ミハウ・クフィアトコフスキ
ティレーノ〜アドリアティコ2020第8ステージ(個人TT)フィリッポ・ガンナ
ジロ・デ・イタリア2020第1、第5、第14、第21ステージ優勝
(第5ステージ以外は全て個人TT)
フィリッポ・ガンナ
ジロ・デ・イタリア2020第12ステージジョナタン・ナルバエス
ジロ・デ・イタリア2020第15、第20ステージ優勝、ヤングライダー賞、総合優勝テイオ・ゲイガンハート
ジロ・デ・イタリア2020チーム総合優勝イネオス・グレナディアーズ

  • ロード世界選手権TTを勝ったフィリッポ・ガンナ (c)Team Ineos/Pinarello
  • アルカンシェルを纏いジロ第14ステージを走るフィリッポ・ガンナ (c)Russ Ellis/Team Ineos/Pinarello
  • 0秒差で迎えた最終日個人TTを制し、ジロの頂点に立ったテイオ・ゲイガンハート (c)Russ Ellis/Team Ineos/Pinarello

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