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[Team SKY] ツール・ド・フランス2012第7ステージ / スカイが山岳初戦を席巻 激坂で栄光を手にしたフルームとウィギンズ!

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[Team SKY] ツール・ド・フランス2012第7ステージ / スカイが山岳初戦を席巻 激坂で栄光を手にしたフルームとウィギンズ!

ヴォージュ山脈の1級山岳プランシェ・デ・ベルフィーユで繰り広げられた激坂バトル。アシストとしてライバルたちを一蹴したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)がステージ優勝を飾り、チームリーダーのブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)がマイヨジョーヌを獲得した。

Froome: Magnificent performance to take the stage / TEAM SKYFroome: Magnificent performance to take the stage / TEAM SKY

メイン集団のペースを上げるリッチー・ポルト(オーストラリア、チームスカイ): photo:Cor Vosメイン集団のペースを上げるリッチー・ポルト(オーストラリア、チームスカイ): photo:Cor Vos ロット・ベリソルの牽引により、ゴールまで12kmを残して逃げとのタイム差は1分を切る。しかしロットのエースであるユルゲン・ファンデンブロック(ベルギー)がパンク。ファンデンブロックは懸命の追い上げを見せたが、最前線まで復帰するにはタイミングが悪すぎた。

逃げグループの中で生き残ったアルバジーニとセレンセンは、5秒のリードで1級山岳プランシェ・デ・ベルフィーユの登りをスタートさせたが、メイン集団にラスト5kmで吸収。ここからチームスカイの力が炸裂した。

ラスト400mでカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が仕掛ける: photo:Cor Vosラスト400mでカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が仕掛ける: photo:Cor Vos ロジャース(オーストラリア、チームスカイ)の牽引により、勾配がコンスタントに11%を超える登りで、マイヨジョーヌのファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)をはじめ、トマ・ヴォクレール(フランス、ユーロップカー)、ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシングチーム)、イヴァン・バッソ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)、フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)が脱落。

カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)をかわし、クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が前に出る: photo:Makoto Ayanoカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)をかわし、クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が前に出る: photo:Makoto Ayano リッチー・ポルト(オーストラリア、チームスカイ)の牽引が始まると更に集団は絞り込まれ、ポルト、ウィギンズ、フルーム、エヴァンス、ニーバリ、メンショフ、ロラン、ターラマエ、スベルディアの9名に。

そして最終アシストのフルーム牽引でアイマル・スベルディア(スペイン、レディオシャック・ニッサン)とピエール・ロラン(フランス、ユーロップカー)、デニス・メンショフ(ロシア、カチューシャ)が脱落。5名に絞られた状態でフラムルージュを通過した。

一旦勾配が緩み、激坂が目の前に現れたラスト400mでエバンスがアタック。しかしフルームとウィギンズは問題なくこれを対処し、そこからフルームが踏んで行く。
エヴァンスを振り切ってゴールするクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ): photo:Cor Vosエヴァンスを振り切ってゴールするクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ): photo:Cor Vos

エースのウィギンズの様子を何度も確認しながら踏んだフルームがそのままステージ優勝。2秒差でエヴァンスとウィギンズが入った。

完璧なチーム力でライバルたちを一蹴したチームスカイ。山岳初日にステージ優勝とマイヨジョーヌを同時に手にした。ステージ優勝のフルームはマイヨアポワも同時に手にしている。

マイヨアポワはクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)の手に: photo:Makoto Ayanoマイヨアポワはクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)の手に: photo:Makoto Ayano 昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでも急勾配のペーニャ・カバルガで優勝し、最終的に総合2位に入ったフルーム。ツールでステージ初優勝を飾ったナイロビ生まれの27歳は「リッチー(ポルト)が作ったファンタスティックなペースにより、多くの選手が脱落した。僕の役目はラスト2kmからハイペースで引き続けることだった。下見をしていたので、激坂に驚くこともなかった」と回想する。

マイヨジョーヌを手にしたブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ): photo:Makoto Ayanoマイヨジョーヌを手にしたブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ): photo:Makoto Ayano
そしてエースのウィギンズがマイヨジョーヌに袖を通した。ウィギンズは「子どもの頃からずっと夢見ていたことが現実に起こって、まだ信じられない気分。まだ現実として受け入れられない。フルーミー(フルーム)がステージ優勝出来ると思っていた。自分の最優先事項は、ツールらしくない激坂でカデル(エヴァンス)をマークすること。彼がアタックしたときも、自分のペースを崩すことなくシッティングで付いていった。本当に信じられない一日になった」と、珍しくリラックスした笑顔でインタビューに応える

チームメイトの為にチームカーに戻りボトル運びをするマーク・カヴェンディッシュ Photo: © Bettini Photoチームメイトの為にチームカーに戻りボトル運びをするマーク・カヴェンディッシュ Photo: © Bettini Photo チームスカイのGM、デイブ・ブレイルスフォード監督の考えるチーム戦略において重要な根本をなすのが「Strength in Numbers」(=数の力)という方針だ。
「チームの戦略的アプローチにおいて”数の力”という考えが根本にある。それがブラッド(ウィギンズ)にタイムを失わせない。チームはシーズン当初から通して今日のようにチーム力で戦ってきた。私の短い経験においても、それをしばしば口にして、準備を進めてきた。チームの目指すところでもある」とブレイルスフォード氏。
氏は今日のフルームやロジャース、ポルトの働きを讃えつつ、ステージ途中でボトル運びに従事したカヴェンディッシュのことも賞賛する。

「落車やパンクもあり、カヴにとっては思い通りに行かない、いい第1週じゃなかった。しかし彼は一日中ウィゴとチームメイトのためのボトルを受け取りチームカーに戻ってきて過ごした。それが彼を真の世界チャンピオンたらしめている。尊敬に値するそのような行動こそがチームの連帯にとって必要なこと」。

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