[Team MOVISTAR] ブエルタ・アル・パイスバスコ2011第2ステージ / 元ポイントレース世界王者のキリエンカが山岳コースで逃げ切り勝利
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[Team MOVISTAR] ブエルタ・アル・パイスバスコ2011第2ステージ / 元ポイントレース世界王者のキリエンカが山岳コースで逃げ切り勝利!
2011年4月5日、ブエルタ・アル・パイスバスコ(UCIワールドツアー)第2ステージが163kmの山岳コースで行なわれ、最終山岳通過後の下りで飛び出したヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター)が勝利。
一時的にフランクやホーナーを含む強力な先頭グループが形成されたが、リーダージャージのホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ)らも合流し、15名ほどが精鋭グループを形成して頂上を通過。登りでのアタックが決まらないまま、ゴールまでの3kmダウンヒル区間に差し掛かった。
他の選手たちがクラウチングスタイルで空気を切り裂く中、アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)が下りでトップギアを回してアタック。ヴィノクロフの動きには数名が反応し、ラスト1.5kmでキリエンカがカウンターアタック。
独走でゴールするヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com
2008年のトラック・ポイントレース世界チャンピオンは、持ち前の独走力で後続を一気に引き離す。キリエンカは最後までそのリードを守り切り、独走のまま両手を広げてゴール。バスクの難関山岳ステージで今シーズン初勝利を掴んだ。
ジュニア時代からトラック競技で活躍し、タイムトライアルを中心に成績を残してきたキリエンカ。近年は山岳力を磨き、山岳コースでの積極的な走りが目立っている。今年のクリテリウム・アンテルナシオナルでは山岳ステージでフランク・シュレクに挑み、総合2位に入った。
ステージ優勝を飾ったヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター): photo:vueltapaisvasco.diariovasco.com 「待ちに待った勝利だ。これまでチームメイトのアシストに回ることが多かったけど、やっぱり自分の勝利は格別。最後の山岳を越えた時点でモビスターは3〜4名を先頭グループに残していた。チームには絶対的なエースはいないけど、ロペスガルシア、インチャウスティ、トンドといったステージ優勝を狙える才能が揃っている。僕の最大の目標はジロ・デ・イタリアだ」。
キリエンカは2008年のジロで山岳ステージで優勝を飾り、山岳賞2位でフィニッシュ。昨年のツール・ド・フランスでも山岳コースが設定された第10ステージで逃げ、僅差の2位に入っている。ジロでは再びステージ優勝に絡む走りを見せるだろう。