[Team SKY] ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2011第3ステージ / 区間優勝のクミングス首位浮上
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[Team SKY] ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2011第3ステージ / 区間優勝のクミングス首位浮上
2011年2月18日、ヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2.1)第3ステージが行なわれ、2級山岳マルハオ峠の頂上ゴールで総合争いが激化。アルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)らのアタックに反応し、少人数スプリントを制したスティーブ・クミングス(イギリス、チームスカイ)が優勝した。クミングスは同時に総合首位に立っている。
5人でのスプリントを制したスティーブ・クミングス(イギリス、チームスカイ): photo:Cor Vos
「ハードなステージだった。予定より長い190km以上のコースは、アップダウンの繰り返し。でもツール・メディテラネアンで手応えを感じていたので、自分のリズムを保てば最後にチャンスが回ってくると思っていたんだ。」レース後の勝利者インタビューでクミングスはそう語る。
「このアルガルヴェにはツール・メディテラネアンと同じチームメンバーが出場している。お互いを理解できているし、何より団結力が強い。彼らのおかげで風から身を守ることができ、そして最後の峠の麓で好位置をキープできたんだ。」
クミングスは過去にランドバウクレジット、ディスカバリーチャンネル、バルロワールドに所属し、昨年母国イギリスで立ち上がったチームスカイに合流した。現在29歳。これまでトラック競技を中心に成績を残しており、2004年アテネ五輪団体追い抜きで銀メダル、2005年世界選手権団体追い抜きで金メダルを獲得している。
チームスカイのエースとしてこのアルガルヴェ一周に挑み、頂上ゴールでコンタドールらを打ち負かしたクミングス。久々の勝利を「たぶんこれがキャリア最高の勝利だ。(2008年に優勝した)コッパ・ベルノッキの方が大きな大会だと人は言うかも知れないけど、今日相手にしたライバルの顔ぶれを見ると、また価値が違ってくる」と言い表した。
リーダージャージに袖を通したスティーブ・クミングス(イギリス、チームスカイ): photo:Cor Vos
クミングスは「明日からはジャージキープに専念したい」と意気込んでいるが、ライバルはコンタドールだけではない。個人TTを得意とするマルティンが10秒差の総合3位、ヴァンガーデレンが12秒差の総合4位につけている。僅差の総合争いは、最終日の17.2km個人TTで決着が付けられる。