【アンドレア・ピナレロ氏 追悼記事】 ありがとう、アンドレアさん!さようなら
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8月4日早朝、イタリアのグランフォンドイベント「LaPInarello Cycling Marathon(旧称Granfondo Pinarello)」の大会ディレクターであり、イタリアのチクリ・ピナレロ社 ファウスト・ピナレロ社長の実弟である、アンドレア・ピナレロ氏の訃報が届きました。
アンドレアさんは、イタリアのアマチュア・ステージレースに参戦中、第1ステージのゴール直後に心臓発作を起こし、救護隊員の手当てにより一度は蘇生したものの、手当ての甲斐な2度目の発作を起こしそのままお亡くなりになりました。享年40歳でした。
アンドレアさんは、ピナレロブランドの創始者であるジョヴァンニ・ピナレロ氏の次男で、ピナレロ社内では主にマーケティング部門の責任者としてイタリアのグランフォンドや、Giro d’Italia、プロチームのスポンサーなどを手がけていました。
彼は日本の東北の大震災に対するチャリティにも積極的に取り組んでいただき、ピナレロ社が主催、参加するイベントにおいて積極的に募金活動を行っていただいておりました。
アンドレアさんがもっとも力を入れて活動していたイタリア屈指のグランフォンド・イベントである「LaPinarello Cycling Marathon(Granfondo Pinarello)」は、「Granfondo Pinarello」としてスタートしてから、今年7月に行われた大会で17回目を迎え、イタリア国内でも1~2の規模を誇る大会にまで育ち、世界各国から多くのサイクリストが集い、すばらしいコースや景観、優れたオーガナイズとホスピタリティを持つ大会として、UCIが世界中で5つしか認定していない「UCI GOLDEN BIKE」のひとつにも選ばれています。
グランフォンド八ヶ岳 2010
グランフォンド八ヶ岳 2010
日本からも毎年熱心なサイクリストがこの「LaPinarello Cycling Marathon(Granfondo Pinarello)」へ参加しており、大会参加以外にもアンドレアさんと一緒にサイクリングなどを楽しまれた方も多くいらっしゃいます。
また、日本から参加するオフィシャルツアーや、グランフォンドピナレロのPRを通じて、日本に「グランフォンド」というすばらしいライドイベントを紹介してくれた立役者でもありました。
近年は山梨県・八ヶ岳周辺で行われている「グランフォンド八ヶ岳」のオフィシャルパートナーとして、毎年来日して参加するなど、日本のサイク リストとも交流を深めてきました。日本で走ってみて、自分達が広めたグランフォンドが日本のサイクリストに受け入れられて広まっているのを喜び、そして日本のサイクリスト達のグランフォンドの楽しみ方を見て、イタリアのサイクリストも速く走るばかりじゃなく、もっとコース上の景観や観光ポイントも楽しむべきだと言っていたのが印象に残っています。
すべてのサイクリストが笑顔で楽しめるライドイベントを目指して、熱心に活動をしてこられたアンドレアさん。
あなたの残したてくれた「グランフォンド」はこれからも世界中のサイクリストを楽しませてくれるでしょう!
ご冥福をお祈りします。
さようなら、アンドレアさん。
ありがとう。
合掌
カワシマサイクルサプライ / ピナレロジャパン
スタッフ一同
イタリアのTVで放送されていたドゥオモで行われたアンドレアさんの葬儀の様子です。
親交のあった多くのプロツアー選手も参列してくれたそうです。
ピナレロファンサイトの「PINACLUB JAPAN」では、アンドレアさんへのメッセージを受け付けております。
PINACLUB JAPAN「アンドレアさんへ日本からのメッセージを届けよう。」