ピナレロとジャガーのコラボレーションによって生まれた “GAME CHANGER” 石畳を制するスーパーバイク “DOGMA K8-S” 発表（4/7価格情報追記）

2015.04.03

PINARELLO
新製品

PINARELLO AND JAGUAR CO-ENGINEER “GAME-CHANGING”
COBBLE BIKE FOR TEAM SKY

　2015年4月5日（日曜日）に開催される「ツール・ド・フランドル」で、チーム･スカイから出走する8人全員が、ピナレロ　DOGMA K8-Sをデビューさせます。　このバイクには、新しい軽量サスペンション・システム（DSS 1.0,　Dogma Suspension system)と、フレキシブルなフラット・カーボン・チェーン・ステー（FLEXSTAYS)を搭載し、リア・トライアングルにパイオニア的なサスペンション・ピボットを創り上げることで、悪路での快適なライディングを実現します。

　チーム・スカイへ供給する革命的バイク　「ピナレロ DOGMA K8-S」開発の為、自動車産業界をリードするジャガーが私たちに振動解析に関する専門的知識や技術を提供してくれました。

　DOGMA K8-Sフレームは、世界初のカスタムメイド軽量サスペンション・システム（DSS 1.0, Dogma サスペンション・システム）とフレキシブル・フラットカーボン・ステー(FLEXSTAYS™)を搭載し、これにより、パーフェクトなライディング・コンフォートを実現する革命的なピボット・ポイントを生み出しました。

　サー・ブラッドリー・ウィギンスはDOGMA K8-Sのパフォーマンス上の利点を、サイクリングにおける “game-changing” だと賞賛しました。

　「DSS1.0 サスペンション・ユニット」の重量はわずか95g。その恩恵はプロが石畳を疾走するためだけでなく、例えば体重が100kgを超えるサイクリストの重さをも支えることが出来ます。フレキシブル・フラット・カーボン・チェーンステイ「FLEXSTAYS™」は、可動ピボットを持たずカーボン素材が持つ柔軟性を生かし、振動吸収性を向上させています。

1月30日の寒い日、北ヨーロッパで行われたテストライドには、Pinarello と Jaguar のエンジニアとスタッフが結集した。寒く雨の降る前日に最終調整が行われ、翌日の素晴らしい好天の下、新しい DOGMA K8-S の地獄での洗礼が始まった。サー・ブラッドリー・ウィギンスは、スペインのマヨルカ島からプライヴェート・ジェットで到着。　
正確に9時ちょうど、パリ – ルーべの残り130㎞地点からのテストライドがスタート。アレンベルクの森を出たところでサー･ブラッドリーはチーム･カーに近づき、 DOGMA K8-S の最初のフィードバックをエンジニアに伝えた。

「これは、”Game Changer（勝負を変えるもの）” だ。」

　さらに、UCI世界タイム・トライアルのチャンピオンはこう付け加えました。　「自転車で走ることができる極限的なこの石畳で、このような代物に乗ったことはない。　得られる感触、エアロダイナミクス、強固さ、そしてリアの柔軟性向上、それらはサイクリングにおけるゲーム・チェンジング（勝負を変えるもの）だ。」

　「これは、誰かがそこにたどり着いた最初の時だ。　石畳からの要求に着目し、その為に特別なバイクを創り上げた。　K8-Sを駆るライダー達と、そうでないライダー達を比較したテストはとても興味深いものだったよ。　K8-Sは、石畳の上での多くの自信と、とてつもなく大きなアドバンテージを我々に与えてくれたんだ。」

　「チーム･スカイとジャガーからの助言が大きく寄与した独創的なイノベーションと思考のレベルは、他のチームやメーカーよりも数段勝っているね。」

チーム･スカイのゼネラル・マネージャー、サー・デイヴ・ブレイルスフォードは次のように述べています。「我々は、ピナレロのバイク・デザインに於けるワールド・クラスの知識とジャガーの産業界をリードする技術的、エンジニアリング的な見解を組み合わせることに成功しました。　そして、そこには、勝利によって実力を証明されたチームのライダーとエキスパートという人間のパフォーマンスが存在し、それらによって、極めて画期的なものとなって生み出されたのです。」

「The DOGMA F8はこのパートナーシップの最初の成功でしたが、我々はその一歩先に進みました。　DOGMA K8-Sはバイク・パフォーマンスのインパクトに於いて、大きな飛躍です。　ひとつの小さなデザイン・イノベーションがそのように大きな変化をもたらすというのは稀なことですが、これが１つの例です。」

3月にパリールーべのコース終盤130㎞にある石畳区間でチームスカイの選手による最終的なテストライドが行われた。
「クラシック・レースは今シーズン、我々にとっての大きなゴールでした。イアン・スタナードのオムループ・ヘット・ニュースブラッドでの勝利、ゲラン・トーマスのE3での勝利で、我々は素晴らしいスタートを切ることができました。　これらのレースでは何が起こるか分からず、それがレースをエキサイティングなものにしますが、このバイクが勝利を続ける為に可能な限り最大のチャンスを与えてくれることでしょう。」

新しいフレームを使ってライダーの安全性とパフォーマンスの効果を確かめる為、DOGMA Ｋ8-Sには、加速度計やパワーメーターやGPS機器を使用した実践的テストが必要でした。

3月、サー・ブラッドリー・ウィギンスとクリスチャン・DSS 1.0 / DOGMA サスペンションシステムのセッティングを確かめるゲラント・トーマス ニーズはパリールーべのコース最終130㎞にある石畳区間に挑みました。また、旧モデルDOGMA Kフレームとの比較テストも行われました。

「ジャガーが広く世界中で、あらゆる路面状況で自動車を開発してきた経験は、石畳の上でどんなものが必要かを我々に理解する助けになりました。」と、Jaguar Land Rover のビークル・ダイナミクス担当、ティム・ドノヴァンはコメントしました。

さらにドノヴァンは「私は熱心なアマチュア・サイクリストで、春のクラシックでレースが繰り広げられる数々の有名な石畳の上を、自分のクラシック・ピナレロで走ってきました。なので、それらが、どれだけチャレンジングなものかを肌で感じています。　イアン･スタナードがオムロープ・ヘット・ニウスブラットで2014年、そして2015年に優勝を飾るのを観たことを覚えています。ですから、彼とその他チーム・スカイの選手達と、そのような伝説的な場所で一緒に仕事をすることは最高の経験でした。」と話しています。

Jaguar Land Rover のグローバル・ブランド・エクスペリエンス・ディレクター、マーク・キャメロンはこのように語っています。「Jaguar Land Rover の自動車はパフォーマンスのバランス、洗練さとコンフォートさで名声があります。DOGMA K8-Sの為のピナレロとチーム・スカイのパートナーシップに、この哲学が持ち込まれました。　ハイ・パフォーマンス、イノベーションとテクノロジーの限界を引き上げるという野望を共有しDOGMA K8-Sを開発するということは極めてエキサイティングなことでした。」

DOGMA K8-S

DOGMA K8-S 689/カーボンレッド
マテリアル：T1100-1K CARBON Nanoalloy ™ Torayca®
フロントフォーク：ONDA ™ F8 Carbon T1100-1K Nanoalloy ™ Torayca®
ボトムブラケット：スレッド・イタリアン
対応コンポ：THNIK2・電動/ メカニカル
UCIアプルーブド
フレーム重量：990gr(サスペンション付き、塗装前サイズ53）
リアブレーキ：ダイレクトマウント（シマノ互換）
カラー：672/チームスカイ、691/カーボンイエローフルオ、689/カーボンレッド、693/BOB
サイズ：44, 46.5, 50, 515, 53, 54, 55, 56, 57.5, 59.5(C-C)
※フレームセットにはリアブレーキが付属します。

完成車仕様：メインコンポ / シマノデュラエース 9000（メカニカル）、ホィール / MAVIC KSYRIUM SLE WTS、ステム / MOst TIGER-ULTRA、ハンドルバー / JAGUAR XA 2016

税抜き小売価格：フレームセット / 810,000-、DURA ACE 完成車 / 1,350,000-
※価格は2015シーズン価格となり、 2016モデル発表時には変更になる場合があります。納品が2016モデル発表後になった場合、新価格の方が安ければ新価格を適用、価格が上がる場合は受注時の価格とします。

※納品予定：689/カーボンレッドフレームセット / 6~7月、689 / カーボンレッド DA完成車 / 7~8月、その他カラー / 10月～順次

DOGMA K8-S 689/カーボンレッド DOGMA K8-S 672/チームスカイ
DOGMA K8-S 691/カーボンイエローフルオ DOGMA K8-S 693/BOB