【PINARELLO 2023】OUR FASTEST BIKE EVER “PINARELLO BOLIDE F”を発表
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PINARELLO BOLIDE F
OUR FASTEST BIKE EVER
7 月1日、TEAM INEOS Grenadiersは、ピナレロ史上最速の自転車 BOLIDE F を2022 年ツール・ド・フランスの開幕ステージでデビューさせました。
タイムトライアル世界チャンピオン、フィリッポ・ガンナと彼のチームメイト、ゲラント・トーマス、アダム・イェーツ、フェリペ・マルティネスは、先に開催されたツール・ド・スイスでこのバイクのカモフラージュ・バージョンで実戦テストを行い、マルティネスとトーマスが見事なパフォーマンスを披露しました。ガンナはこの BOLIDE F を使用して、イタリアTT ナショナルチャンピオンシップで3勝目を飾りその性能を証明しました。
BOLIDE F は、2015年にサー・ブラッドリー・ウィギンスがアワーレコードを更新したバイク BOLIDE HR をベースに、2016年に発表された BOLIDE TT の最新進化バージョンとなります。
BOLIDE TTは、グランツールやナショナルチャンピオンシップ、世界選手権、オリンピックなど数々のビッグタイトルを手にしてきました。それらの素晴らしい実績の上に、ピナレロは最新の技術革新に取り込んできました。ピナレロのエンジニアは、最新の計算流体力学により、新型BOLIDE F のエアロダイナミクスを大幅に改善することに成功したのです。
ピナレロはクラウドを使ったCFD シミュレーションを行い、実証済みのエアロダイナミクスの進歩をリアルタイムで設計プロセスに組み込むことが可能になりました。クラウドコンピューティングは、50mセルの大きなメッシュを数時間で解き、並行して実行できるシミュレーションの数など、計算能力の面でも大きなスケーラビリティを実現しました。また、シミュレーション結果にオンラインでアクセスできるため、設計者間で結果をスムーズに共有することができ、コミュニケーションとエンジニアリングプロセスの向上が実現しました。その結果、「史上最速の自転車」が誕生したのです。
AERODYNAMIC IMPROVEMENT WHERE IT REALLY MATTERS
BOLIDE F TT は、ハンドリングの向上と転がり抵抗の低減の2 つを主なターゲットとしています。BOLIDE F ではディスクブレーキを採用しましたが、シートチューブ、シートポスト、トップステー、チェーンステーの設計を見直すことによりディスクブレーキによる空気抵抗の増加分を改善するエアロダイナミクスを得ることが出来ました。
ライダーを含めたの総抵抗の値は、様々な走行条件やライディングポジションを考慮してシミュレーションした結果、前回の BOLIDE TT と比較して0.04%の増加に収まっています。すでに優れたエアロダイナミクスを得ていた BOLIDE TT を進化させることは並大抵のことではありませんでしたが、ディスクブレーキ採用、28Cタイヤの装着などを実現し、総合的に性能向上を図ることに成功しました。
さらに、ハンドルバーシステムにも改良が加えられ、フル内装システムのTiCR、3Dプリント・チタンによる新しいベースバーとバーエクステンションの形状により、空気抵抗が2 ~ 3%改善され、よりダイレクトで素早いハンドリングを実現しました。
IN SUSTAINED EFFORTS AT 550 WATTS, STIFFNESS MAKES THE DIFFERENCE!
新しいチューブ形状とカーボンレイアップパターンにより、従来のBOLIDE TT と比較して最大のパフォーマンスアップを実現し、新たな業界標準を打ち立てました。
– BB 部分の剛性は17%アップ。
– ヘッドチューブの剛性は7%向上。
– フォークの剛性は前後12%、左右5%向上。
TECHNICAL SPECIFICATIONS
• Carbon Toray M40X
• Asymmetric frame
• Bolide F TT Onda fork
• TiCR (total integrated cable routing)
• 1.5 upper and 1.1/4 lower steerer
• Italian thread BB
• UCI approved
• Disc brakes
• Max tire 622x28c
• Frame weight: 1100g Size 550 (the biggest); raw frame, not painted
写真のフレームは、フィリッポ・ガンナのための特別仕様です。市販バージョンはクラシックなマットブラックにホワイトのデカールで販売される予定です。
※価格、納入開始時期はまだ未定です。