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【スタッフレポート】競技者だった私が、代理店の一員として初めて迎えた富士ヒル

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DOGMA Fとともに挑んだ、初めてのMt.富士ヒルクライム

「自転車競技をしています。」
2026年4月、入社初日の自己紹介でそう話したことが、今回の挑戦の始まりでした。
返ってきたのは、「富士ヒルに出てみる?」という一言。
仕事内容を覚えるより先に、日本最大級のヒルクライムイベント「Mt.富士ヒルクライム」への参加が決まりました。
普段はJBCF E1カテゴリーでロードレースを走っていますが、富士ヒルへの参加は今回が初めて。
競技者としてレースに挑みながら、代理店の一員としてイベントにも参加する——これまで経験したことのない特別な2日間が始まりました。


レースへ向けた機材選び

今回使用したバイクは、PINARELLO DOGMA F
ヒルクライムでタイムを狙うことはもちろん、自分らしい走りができることを第一に機材を組みました。

使用機材

パーツ使用機材選択理由
フレームPINARELLO DOGMA F(フレームサイズ55)軽量性と高剛性を兼ね備えたフラッグシップモデル
コンポーネントSHIMANO DURA-ACE R9200(50-34、11-30)圧倒的な信頼性と性能
ホイールFULCRUM SPEED 25+反応性を重視
タイヤPIRELLI P ZERO RACE RS普段の練習や、レースでも使用している信頼できるタイヤ
チューブPIRELLI SMARTUBE RS軽量性としなやかな乗り心地
サドルfi’zi:k VENTO ANTARES 00普段から愛用するVENTO ANTARES ADAPTIVEと同形状で軽量

完成車重量は6.9kg
今回、最も悩んだのはホイールでした。
最後まで迷ったのは、FULCRUM SPEED 25+SPEED 42
SPEED 42は、一定出力で淡々と踏み続けた時に気持ちよく伸びていくホイールという印象があります。
一方、自分はダンシングや踏み直しを繰り返しながらリズムを作るタイプ。
その走り方には、軽快に反応するSPEED 25+の方が合うと考え、こちらを選択しました。


DOGMA Fは「もっと踏みたくなるバイクでした」

富士ヒル前には、販売店様向けライドイベントでDOGMA Fを本格的に試す機会がありました。
最初に感じたのは、圧倒的な加速感です。
ペダルを踏み込んだ瞬間から力が推進力へ変わり、初速だけではなく速度が乗ってからも踏み込みに対して遅れることなく加速していきます。

「踏めば踏むほどバイクが応えてくれる。」

そんな感覚は、これまで乗ってきたバイクの中でも特に印象的でした。
普段乗っているバイクもレース向けですが、快適性を重視した性格が強いため、DOGMA Fの剛性感と反応性には驚かされました。
自然とペースも上がり、イベントライド中には自己ベストも更新。
速いだけではなく、「もっと乗り込みたい」と思わせてくれる一台でした。


代理店の一員として見た富士ヒル

前日はエキスポ会場でfizikブースを担当しました。
ブースでの対応では、「製品を知っていること」と「その魅力を分かりやすく伝えること」は別だという難しさも実感しました。

これまでの私は、富士ヒルを「競技者がタイムを競うイベント」だと思っていました。
しかし実際に会場へ行くと、その印象は大きく変わりました。
それぞれの目標タイムを目指す人はもちろん、富士山に自転車で登るというレジャーイベント的な考えで参加している人
家族や仲間とイベントを楽しむ人。
最新機材を見て回る人。
タイムを競うだけではなく、それぞれの楽しみ方で自転車と向き合う人たちが集まるイベントだということを改めて感じました。


初めての富士ヒル



スタートまでかなり時間があったので会場で展示していたELITEのスマートローラーJUSTO2を使用してしっかりと体を温めました。
JUSTO2は電源がない環境でも負荷をかけてアップできるため、大会会場での使い勝手の良さを実感しました。

招集地点へ移動してスタート地点。
第7ウェーブの一部しか見ていないはずなのに参加者の数がすさまじく、圧倒されました。
そして普段のロードレースでは見たことがない人数が、一斉に富士山を目指します。
レースは4.5W/kg前後を目安にスタート。
しかし、序盤は参加者が多く、減速と加速を繰り返す展開となり、自分のリズムを作ることができませんでした。
1合目では想定より約1分速いペース。オーバーペースを避けるため、一度出力を落としました。
しかし標高の高さからか狙ったペースで進んでいたはずなのに出力がどんどん下がってしまい狙ったペースに合わせることができなくなってしまいました。
終盤の下り区間と平坦区間でペースアップを試みましたが、混雑もあり追い上げきれずフィニッシュ。

タイムは1時間7分24秒。

目標だったゴールドリングには届きませんでした。
ゴールした瞬間、最初に浮かんだのは達成感ではなく、「思い描いた走りができなかった」という悔しさでした。


実際に使って感じた機材の印象

今回使用した機材の中で、最も印象に残ったのはやはりDOGMA Fです。
漕ぎだし、中間加速のどこからでも踏み込みに対する反応は非常に鋭く、初速から高速域まで加速が途切れない印象でした。
まだポジションを完全に煮詰め切れていない状態でも、その性能の高さは十分に感じることができました。
もっと乗り込めば、このバイクの魅力をさらに引き出せる。
そんな期待を抱かせてくれる一台でした。

FULCRUM SPEED 25+は、ローハイトゆえの反応性の高さと、CULTベアリングが生み出す回転性能の高さで中高速域の伸びもよく見た目からは想像できないほどオールラウンドに使えるホイールだと感じ、自分の走りとの相性の良さを改めて実感しました。
後半区間の下り区間が自分の想像以上に長かったので、ハイトの高いホイールを使ってみてもよかったかもしれないと感じ、SPEED42やSPEED57でも走ってみたいと感じました。

普段の練習やレースでもTPUチューブは使っているのですが、PIRELLI SMARTUBE RSはTPUチューブとは思えないほどしなやかで、チューブレスのような自然な乗り味が印象的でした。

vento antares 00は普段から愛用しているサドルの超軽量版ということもあって違和感なく座れ、立ち漕ぎなどでバイクを振るととても振りが軽く感じられとても扱いやすかったです。
ただ乗り味がかなりハードになるのでサドルに体重をしっかり乗せる方には注意が必要です。

僕の脚力レベル的にはギア比はフロントはインナーに落とすことはなく、スプロケットも一番軽いギアまで使いませんでした。
なので軽量化を狙ってフロントシングル化やより小さいスプロケットに交換するのもいいかもしれないと感じました。


富士ヒルで見えた、新しい景色

今回の富士ヒルは目標を達成することができませんでした。
しかし今までとは違う目線からイベントを見ることができました。
今までは完全に競技者側、ユーザーの目線からしか見えていませんでしたがこうして代理店の一人としてみる富士ヒルは全く違う景色でした。今までレースをする人しか見えていませんでしたが、
目標タイムを目指してレースを楽しむ人。
何も気にせずサイクリングをして楽しむ人。
富士山を楽しむ人。
最新機材との出会いを楽しむ人。
自転車との付き合い方は、一人ひとり違います。
だからこそ富士ヒルにはたくさんのサイクリストに愛されサイクリストたちが集まるのだと感じました。
ゴールドリング獲得という目標には届きませんでしたが、レース運びや機材選択など、多くの課題と収穫を得ることができました。
次に富士ヒルへ挑戦するときは自分の目標タイムはもちろん、代理店の一員として会場に来てくださる方々に楽しんでいただけるようなイベントを作り上げていこうと思います。


Profile

小松 優太
2026年4月にカワシマサイクルサプライへ入社。
JBCF E1、AJOCC E1カテゴリーで活動する競技歴3年目のサイクリスト。シクロクロスでは2度の優勝、ロードレースでは表彰台を経験。
日々業務を学びながら、トレーニングに励んでいる。

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