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フィジーク アンタレス テストレポート / Cannondale Factory Racing 山本和弘選手

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ANTARES 使用レポート
CANNONDALE FACTORY RACING / 山本和弘選手


 サイクルショップ「YOU CAN」(fi’zi:kテストライド設置店)にてANTARESテストサドルを1週間レンタルして様々な状況でテストを繰り返しました。テストバイクはCANNONDALE scalpel Mサイズで、今まで使用していたARIONEからANTARESに交換して乗り込みました。まずはオンロードの長時間ライドをしてみました。今までのARIONEに比べ、サドル全体に「硬さ」を感じるもののどの場所に座っても均一な硬さを感じるのが第一印象でした。これまで、自分はALIANTE,ARIONEに乗ってきましたが、その中では一番硬くパッドも一番薄さを感じました。この硬さは好みが分かれるところですが、自分には好きな硬さで好感触を得ました。

その後、オフロードに行きました。そこはアップダウンの続く山道で、斜度もきつく重心移動を多様する場所でした。そんな中、ANTARESはサドル後部と前部の2か所にしっかりと座ることができ、平坦では後部に座り、上り坂では全部に座る・・・・といったことを繰り返していきました。MTBのオフロード走行において、サドルの座る位置を変えることは非常に重要で、その重心移動を容易にしてくれる設計に驚きました。これは、サドルの形にあることに気が付きました。サドルの中部から前部にかけて急激にえぐれていることによって、サドル後部に座って足を回す時に大腿がこすれることなくペダリングできました。この影響で、ペダリングをしたままコーナーリングが可能になり、よりレーシーな走行を可能にしてくれました。そして、サドル前部は比較的幅があるように設計されているため、よくMTBでやる「前乗り」のときにお尻が食い込みすぎるのを防いでくれました。オフロードでは落ちていくような下りも存在します。その際は、お腹がサドルにつくくらいに腰を引いて下っていきます。その時に、ARIONE後部はウェアが引っ掛かり、何度か危険な目にあったことがありました。しかし、ANTARESの場合、サドル後部に出っ張りがなく、ウェアに引っ掛かる心配をしないで走り続けることができました。

自分はレースが楽しく、自転車に乗っています。そのため、重量には少なからずこだわっています。その中においてこのANTARESは十分すぎるくらいに軽く、ダンシングで自転車を左右に振った時の自転車全体の軽い感じはピカイチに感じました。

 今まで経験してきて、サドルには様々な性格があることがわかってきました。ALIANTEはサドル中央にどっしり座り骨盤をひっかけるようにペダリングします。ハイパワーを持続したい時には有利になると思います。ARIONEはサドルに座る位置を前部・中部・後部の3か所に使い分けできる万能なサドルだと感じています。ロングライドの時など、体の疲労を分散させるためにサドル位置の乗り分けは重要なので、ARIONEはストレスフリーなサドルだと言えます。そして、今回テストしたANTARESに関して座る位置は前部と後部の2か所で、クッション性は一番少ないサドルだと感じました。そのため、無駄のないサドルに感じました。乗り味自体はフラットなためARIONEに似ていますが、サドル後部の存在感が大きく、後ろに座っている時の安心感はバツグンでした。全く違う性格を持ったサドルは用途によってチョイスできるのが楽しいですね。

今期の自分はANTARESを使用したいと考えています!!!

あなたはどのサドル???

CANNONDALE FACTORY RACING / 山本和弘

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