パワーメーターリンクとは
パワーメーターリンク(PML)は、自転車に搭載されているパワーメーターとエリートのホームトレーナーをペアリングするための機能です。
ANT+やBluetooth Smartプロトコルを採用したパワーメーター(例:Garmin Vector、Favero Assiomaなど)を使用している場合は、ホームトレーナーが算出したパワーではなく、すでに自転車に設置されているパワーメーターをパワーソースとして使用することが可能です。パワーメーターリンクは2021年現在でSUITO、TUO、NEROなどパワーメーターが内蔵されていないインタラクティブホームトレーナーのみが利用できる機能です。
この機能を利用することで、ホームトレーナーでのトレーニング時でも、屋外で利用しているパワーメーターとの乖離を完全に無くす事が可能です。エリートのパワーメーター非搭載インタラクティブホームトレーナーでは、パワーを直接計測するのではなく、独自のアルゴリズムに基づいて非常に正確な数値を算出していますが、特定の条件下では正確性を欠く場合があります。パワーメーターリンクを使用することで、アウトプットされるパワー数値をより信頼性の高いものにします。

パワーメーターリンクの使用方法
ホームトレーナーの初回起動時にPML機能が有効になっていると、近くにあるANT+やBluetooth Smartのパワーセンサーを自動的に検索します。検索中は緑のLEDライトが高速で点滅し、ANT+を利用するパワーメーターが見つからない場合は青のLEDライトが高速で点滅します。
検索が終了すると、パワーメーターが見つかりペアリングが完了している場合、ホームトレーナーがわずかに振動します(ホームトレーナーに手をかざすと感じられるレベルです)。これでホームトレーナーと自転車のパワーメーターが正しく接続されたことになります。
ANT+とBluetooth Smartの2つの通信プロトコルを持つセンサーを使用している場合、ほとんどの場合がペアリングはANT+プロトコルで行われます。

注意:同じ部屋に複数のパワーメーターがある場合、ホームトレーナーはより高いパワーの信号を送信している方に自動的に接続しますので、ペアリングしたくないセンサーの電源を切るか、離れた場所に置いてください。それができない場合は、ホームトレーナーの誤作動を防ぐために、パワーメーターリンク機能を無効にしてください。

万が一、ANT+やBluetooth Smartが見つからず、ペアリングできなかった場合は、パワーメーターリンク機能は作動せず、ホームトレーナーは従来通り独自のアルゴリズムに基づいた計算値によって出力をアウトプットいたします。センサーの不具合や、電池の消耗などで、ホームトレーナーがパワーメーターを見つけられない場合も同様です。
ペアリングプロセスが完了すると、ホームトレーナーは接続されたセンサーからパワー値を受け取り、ペアリングされたアプリ、ソフトウェア、デバイスにデータを送信します。また、ホームトレーナーは、検出されたパワーメーターのシリアル番号を記憶し、起動時に自動的にそのパワーメーターとの接続を試みます。

ペアリングのリセット
ホームトレーナーの電源を一旦切り、再度電源を入れなおしペダリングを開始することでホームトレーナーは自動的にパワーメーターリンクに関連付けられたシリアルナンバーをリセットし、再度新たな検索を開始します。これによりホームトレーナーがパワーメーターリンクに関連するシリアルナンバーがリセットされ、新たなペアリングが完了したら、わずかな振動が発生します。

パワーメーターリンク機能の設定 - 有効化 ・無効化について -

ELITE 純正トレーニングアプリ「My E-Training」を使って、パワーメーターリンク機能の有効化・無効化を行うことが可能です。

・ホームトレーナーを起動する。
・アプリまたはソフトウェアを起動します(My E-Trainingでホームトレーナーの設定を行っていない場合)
・メインメニューから「パラメーター」を選択。
・TRAINERのTABから「Power Meter Link(パワーメーターリンク)」を選択します。

「Power Meter Link(パワーメーターリンク)」を選択すると、My E-Trainingは設定されたホームトレーナーのパワーメーターリンクの状態とその互換性をチェックします。

※注意:一部の古いエリートホームトレーナーは、互換性がない場合があります。

ホームトレーナーがパワーメーターリンクに対応している場合、左のウインドウが表示されます。

1つ目の項目[Power Meter Link]は、現在のパワーメーターリンクの状態が表示されます。
右端のセレクターが青または赤(お使いのOSによって異なります)の場合、ホームトレーナーでパワーメーターリンクの機能が有効になっており、そうでない場合はグレーまたは白になっています。パワーメーターリンクの有効 / 無効を変更するには、セレクターを希望の位置に合わせます。

2つ目の項目の[Half Power(ハーフパワー)]は、シングルパワーメーター(ペダルまたはクランクの片側でのみパワー計測をするパワーメーター)を使用している時に、パワーデータを2倍にして利用することが可能です。

その他の利用可能な機能は以下の通りです。
・[Erase]タブを使って、既にペアリングされているパワーメーターを削除。
・関連するパワーメーターのシリアル番号を表示する(ANT+またはBluetooth)
・パワーセンサーのシリアル番号を別のものに変更することができます(使用しているセンサーのシリアル番号がわかっているANT+パワーセンサーの場合のみ)

※注意:手動で誤ったシリアル番号を入力した場合、ホームトレーナーとパワーメーターが正しくペアリングされず、ホームトレーナーはパワーメーターリンクが無効な状態で動作してしまいます。

調整したい内容が表示されたら、最下部の[OK]をタップして確定します。再設定が完了し、要求がディスプレイに表示されたら、設定内容を確認するためにホームトレーナーを電源に接続し直す必要があります。新しい設定は、再起動後に有効になります。

トラブルシューティング
パワーメーターリンク機能を利用した際、設置環境により稀にホームトレーナーが正常に動作しない場合があります。
以下はご注意いただきたい事例の一覧です。

近くに複数のパワーメーターがある場合:
パワーメーターリンクを作動させると、ホームトレーナーは最初にペアリングされた拾ったパワーメーターとペアリングされます。通常は、ホームトレーナーに最も近いパワーメーター(自転車に取り付けられているもの)ですが、お近くに複数のパワーメーターがある場合、ホームトレーナーに近いかどうかに関わらず、意図しないパワーメーターとペアリングされる可能性があります。
この場合、ホームトレーナーが拾うパワーは、トレーニング中に使用している自転車とは全く異なるパワーデータを読み取ることになり、その結果ホームトレーナーはランダムな方法で抵抗値を調整することになります(特にコースシミュレーションやERG/パワーモードでトレーニングしている場合)
このようなシチュエーションや、ペアリングするパワーメーターのANT+シリアル番号がわからない場合は、ホームトレーナーを正常に動作させるためにパワーメーターリンクを無効にする、もしくはペアリングしたくない他のパワーメーターをトレーナーから離してください。

パワーデータ送信可能なホームトレーナーが近くに設置されている場合:
インタラクティブなホームトレーナーは、通常ANT+ PowerおよびBluetooth Smart Powerプロファイルでもパワーデータを送信します。
付近にエリート以外のホームトレーナーがある場合、そのホームトレーナーがパワーメーターとして検出され、エリートホームトレーナーのパワーメーターリンクに誤ってペアリングされる可能性があります。
この場合エリートホームトレーナーは、接続された他のホームトレーナーからパワーデータを受信するため誤動作を起こします。この状態のままトレーニングをスタートすると、エリートホームトレーナーがペアリングされたパワーデータがワークアウトに基づいたものではなく、付近の他のセンサーの全く異なるパワー測定値であるため、異常な抵抗値が再現されます。
このような場合はパワーメーターリンクを無効にするか、付近にある他のホームトレーナーの電源を全て切ってから、エリート ホームトレーナーのパワーメーターリンク機能の再設定を行ってください。

シングルパワーメーターとの組み合わせ:
ペダルまたはクランクにBluetooth Smartパワーメーターを使用している場合、もしくはシングルペダルおよびシングルクランクセンサーを使用している場合、パワーメーターリンクは自動的に1のパワーメーターと単独でペアリングします。
この場合、ホームトレーナーが受信するパワーデータは自動的に半分になります。このパワー値を調整するには、My E-Trainingアプリまたはソフトウェアでハーフパワー機能を有効にする必要があります。これにより値が自動的に2倍になり、適切なパワーデータが表示されます。